釣具から購買行動を考える 

■プロモーション業界の片隅で釣りを愛する

 

普段の仕事としては、いわゆる販売促進、プロモーションに関する業務に従事しており、メーカーさんを中心にいろいろな得意先のコミュニケーションのお手伝いで稼いだお金で釣りをしています。(あまり詳しく説明すると守秘義務違反に抵触するのでこれくらいに・・・)

 

今日は釣具屋さんの話を書こうと思ったけど、面白いくらいに各種施策に乗せられてしまいリールを買ってしまったので、釣具を買うにあたっての態度変容をひも解いてみます。

 

その前に今回のアイテムはこちら

  • 買ってしまったもの:DAIWA スパルタン MX IC 200
  • 購入場所:浅草釣具店
  • 比較検討:Amazon、上州屋、価格コムなど
  • 購入価格:ヒミツ(載せちゃダメと言われているので)
  • 購入時期:2019年11月30日(ここもポイント)
  • 決済手段:PayPay(ここもポイント)

 

 

■態度変容モデルといえば

年がばれるけど、私が学生時代の経営学授業ではAIDMA(アイドマ)のみ教えられたけど、インターネットが普及した現代ではAISASやAISCEASその他いろいろなモデルが登場。

個人的には大局を見るにはAISASで十分で、AISCEAS(C:比較とE:検討を追加)とかはWeb施策を当て込むために追加した感があり、あまり好きでないので、いつもAISASでやってます。

 

dentsu-ho.com

 

■Attention(認知):Amazonのおススメメールによる認知

Amazonを普段から利用している人ならだれでも知っていると思いますが、怖いくらいに購買履歴や閲覧履歴に基づいたレコメンドがされます。

そんなレコメンドメール、普段はほったらかしですが、あれだけ来るとタマには興味がわいてくるものです。良い釣り竿を買ってしまったからには、リールもステップアップしたいじゃないですか。そんな時にカウンター付きリールでキャタリナICがレコメンドに入ったわけです。

 

■Interest(興味):Amazonやダイワの情報(主にWeb)

キャタリナICはさすがにお高い(アマゾン価格で27,000円前後)ので、他にあるかと興味を広げると、ボールベアリングの数やドラグ性能の違いで複数段階の商品がラインナップがあるとのこと。今回はキャタリナICに加え、もう一つ下のスパルタンMX IC 200、スパルタンIC200をAmazonの『欲しいものリスト』に入れてKeepaを使って定点観測することに。

uzurea.net

 

■Search(検索):ダイワのWebサイトやブログやお店で実機見るなど

今回はあまりインプレッション記事が多くなく、正直ダイワ公式による動画等は参考にならない。(上手いテスターがバンバン釣っておススメされても、それは宣伝だから)どちらかというとカウンター付きリールのメリットやパワーハンドルについて調査を実行。先に挙げた3つのモデルで比較検討しつつ、上州屋さんなどで実機を触りつつ、Amazonで価格推移を見守る。

 

■Action(購買):ここで伏兵、浅草釣具店がコンバージョンポイントに

今回のAttention開始から一切出てこなかった浅草釣具店がCV(コンバージョン)をかっさらっていきました。理由は以下!!

 

  1. 浅草釣具店から恒例のセールのDMが届く
  2. 針を買いに行ったところ、衝撃的な価格(まぁこの時点でも最安値)
  3. さらに輪をかけて『キャッシュレス還元5%還元』

    cashless.go.jp

  4. もう一つPayPay独自の『まちかどPayPay5%還元』(11月30日まで)

    paypay.ne.jp

  5. ダイワが珍しくキャンペーン(5,000円以上購入で抽選で5,000円商品券)(同上)

 

これはどう考えても、ニューモデルでも出ない限り、この値段で手に入れることは不可能でしょうということと、ボーナスも出るし、私の誕生日もすぐそこ。。。リールだけなら予算外でもなんとかできるか。。。となり、悩みに悩んだ末に11月30日が土曜日でかつ近所まで用事があり、ということで、まちかどPayPayとダイワのキャンペーン最終日に私の態度変容はついにAction!購買へ!

 

 

■Share(拡散):まさにこのブログ

シェアというほどの拡散力は皆無ですが、拡散力は他の人に頼みつつ、ロングテール観点では誰かが見てくれるでしょう。

 

■まとめ

個人的には最初に届いた浅草釣具店のDMに書いてあった

      「針を買いに来ただけなのに、リールも買ってしまった。」

を見事に体現してしまったのですが、

マーケティング観点から見ると浅草釣具店が売上を獲得できた(偉そうにすいません。。。)ポイントは

     「顧客利便性を考えて決済手段(PayPay)を導入した」

事とみています。

 

比較的早めにPayPayは導入されていたようで、キャッシュレス還元事業者にもしっかりと対応ができ、さらに「まちかどPayPay」の第一弾店舗に選出され、加えてメーカーサイドのキャンペーンでダメ押しが入り、買おうと思ってなかった私の態度を変容させ、見事購入に押し込みました。

 

単に価格だけではなく、他にも浅草釣具店の店員さんの豊富な知識や人柄の良さ、接客態度などなどが絡んできますが、その辺りはまたの機会に。